モンテッソーリ小学校4−6年生クラスでは一年に一度、大きな演劇の発表会があります。
今年は「チャーリーとチョコレート工場」でした。小学生に人気のあるロアルドダールの本ですね。生徒たちが本を選び、台本を書き、衣装を作り、照明や音響、宣伝、小道具作りも全部自分たちでやります。
長男ガイ(6年生)にとっては、最後の舞台。私はおしゃれして着物を着て観に行きました。
舞台は昨年と同じく、近くの老人ホームです。無料でステージを使わせて頂けるのですが、代わりにそこに住んでおられるお年寄りが自由に舞台を観に来られます。
去年も、あまりの演劇の完成度の高さに驚きましたが、今年も素晴らしかった!
昨年、6年生は皆、メインの役をこなしていたので、今年は息子も。。。と期待していましたが、ガイは演じること自体はあまり好きではないようで、小さな役を選んでいました。が、舞台裏では照明&音響係のリーダーとして、4、5年生の子たちをうまくまとめ、輝いていました。数日前に熱を出してしまった時も、舞台の成功のために強い責任感を感じていたようで、なんとか治さないと、と必死でした。
1時間半も続く舞台で、ずっとナレーターを務めたのは、4年生の女の子Bちゃん。昨年はBちゃんのお姉ちゃん(今は6年生)が務めたこのナレーターの役は、一番覚えなければいけないセリフも多いのですが、姉妹揃って、まるでプロのアナウンサーのようなユーモア&自信溢れる話ぶり。お姉ちゃんの方は今年は、チャーリーと一緒に工場見学に行くお金持ちのわがままな女の子の役でしたが本人は賢くて優しい、可愛い女の子なのに、本当に嫌な性格の、甘やかされて育った子に見えた(笑)見事な演技でした。
実はこの姉妹のお母さんは、同じモンテッソーリスクールの、3−6歳クラスの先生なのです。
学校でも家庭でもしっかりとモンテッソーリ教育を柱に育てると、こんな子供達が育つのね!という良い例だと思います。
6年生からモンテッソーリ小学校にやってきた、K君。昨年までいた小学校でも、演劇はあったけれど、先生に「させられていた」という気持ちがあったようで、演劇は好きではなかったようです。モンテッソーリ小学校の演劇は全て子供達が責任を持って全部やらないといけないので、すごく楽しんでいたようだと、ご両親がおっしゃっていました。
主役のチャーリー役は4年生の男の子。チョコレート工場の経営者ワンカ役は6年生の女の子。この二人も姉弟です。習い事として演劇を普段もしているそうなので、その経験を活かして、さすがの演技でした。この二人、歌もプロ並みに上手なのです。
でも演劇はメインの役だけで成り立つわけではなく、裏方の色んなサポートがあってこそ可能になるチームワークです。どの子ども達にも大切な役割(委員会)があり、皆が舞台に貢献するのです。一人ひとりが皆のため、という言葉がぴったりです。
中学校クラスでは演劇はやらないそうなので、今回が、6年生にとって最後だったのですが、終わった後の子ども達の晴れやかな顔。満足そうな達成感溢れる表情。幼児期に集中してお仕事し終えた時、ほっぺを真っ赤にして「やったぞ!」という顔をしていたのをふと思い出しました。
でも、今は幼児期のような一人だけでするお仕事ではなく、クラス全員で協力して、やり遂げた達成感です。
舞台の成功おめでとう。よく頑張ったね。仲間たちとやり遂げた経験は、息子の人生の中で、心地よい記憶として残ってくれるだろうと思います。
読んでくださってありがとうございます。また遊びに来てくださいね。
- 2017.03.30 Thursday
- アメリカのモンテッソーリスクール(小学校4−6年)
- 04:28
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- by Asako